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船橋整骨院BLOG
- 産後骨盤矯正についての当院の考え
- 2026/08/07
今回は、当院の「産後骨盤矯正」についてお伝えしてゆきたいと思います。
何故今回このテーマにおいてお伝えしていこうかというと、産後の方々にいろいろとお話を聞く機会も多くあり、当院の考え方をお伝えできればと思いブログにすることにしました。
ちょつと疑問に思う内容の質問をされる方もいらっしゃいましたので、何かお役に立てればと思います。
産後骨盤矯正について患者さんへ説明する際には、「骨盤が開いたままだから矯正しないと元に戻らない」という説と、現在の研究の中でエビデンスが十分に支持されている考え方は、妊娠・出産によって生じた筋力低下や骨盤帯の機能低下、姿勢・動作の変化を改善することが、腰痛や骨盤痛、日常生活機能の改善につながるという点については、比較的質の高い研究で支持されています。
そのため、臨床では「骨盤を元の位置に戻す」という表現よりも、「産後に低下した骨盤周囲の機能を回復させる」という方が、エビデンスに沿った研究結果の内容になります。
妊娠・出産では、お腹が大きくなるにつれて重心が前方へ移動し、それを支えるために骨盤や腰、股関節には通常よりも大きな負担がかかります。
また、出産時には赤ちゃんが産道を通るために骨盤周囲の靱帯や筋肉が大きく引き伸ばされます。
この変化は正常な生理ですが産すぐに元通りになるわけではありません。
産後は骨盤を支えるインナーマッスル➡腹横筋・骨盤底筋群・多裂筋などの動きが低下しやすく、骨盤の安定性が十分に回復していない方が少なくありません。
その結果、腰痛や股関節痛、恥骨痛、仙腸関節の痛み、尿漏れ、疲れやすさなどの症状につながることがあります。
産後も骨盤帯痛が続く女性は一定数存在し、日常生活や育児に大きな支障をきたすことも報告されています。
ちょつと余談にはなりますが、以前から私のブログの中では靱帯は伸びないと説明してきましたが、骨盤の靱帯はなんで伸びるの?と、疑問に思う方もおられるかと思いますが、生物の構造とは凄いもので、妊娠することで、卵巣や胎盤からリラキシンというホルモンが分泌されこのホルモンによって靱帯が伸びるようになります。
また、リラキシンだけでなく、エストロゲンやプロゲステロンも靱帯や結合組織の性質に影響を与えます。
では何故分泌されるかというと、想像できるとは思いますが、母体が赤ちゃんを安全に妊娠・出産できるよう身体を適応させるためです。
もし妊娠前と同じように骨盤や子宮が硬いままであれば、「赤ちゃんが十分に成長できない」「子宮が大きく広がらない」「出産時に産道が十分に確保できない」ということになってしまいます。
ではこのリラキシンの役割は何かというと、「子宮が大きく伸びる」「子宮頸部が柔らかくなる」「骨盤周囲の帯の柔軟性が増す」という変化が起こります。
特に影響を受けるのは、恥骨結合、仙腸関節、仙結節靱帯、仙棘靱帯です。
これらの組織の柔軟性が増すことで、骨盤輪全体にわずかな可動性が生じます。実際には数mm程度の変化ですが、この小さな変化でも胎児の通過を助ける重要な役割があります。
出産が終わるとリラキシンの分泌は急速に低下します。ですが、靱帯、関節包、筋肉、骨盤底筋、はすぐには妊娠前の状態には戻りません。
また、産後は抱っこや授乳、お子様の荷物などが多く前かがみ姿勢が続きやすく、腰部への動作の変化も重なるため、骨盤帯や腰部への負担が増えやすくなります。そのため、「ホルモンがなくなればすぐ元通り」というわけではなく、組織の回復と機能の回復には時間が必要になります。
出産前あまり荷物を持っておられなかった方は、ガラッと生活習慣が変わると思います。
骨盤のゆがみとは別に、腰部筋肉の疲労状態も注意していかないといけません。
ちょっと長くなってしまいましたが、近年の総合的な研究では、産後の骨盤帯痛に対して、骨盤周囲の安定性を高める運動療法(スタビライゼーションエクササイズ)は、痛みの軽減や生活の質(QOL)の改善に有効である可能性が示されています。
ただし、重要なのは「骨盤を押して戻すこと」ではなく、「骨盤を支える筋肉が本来の働きを取り戻せるようにすること」です。筋肉がしっかり働くことで骨盤は自然と安定し、身体全体へのバランス向上にも改善していきます。
当院で行う産後骨盤矯正も、単に骨盤をボキボキ動かすだけの施術ではありません。
まず骨盤や股関節、腰椎の動きを評価し、硬くなった筋肉や関節の動きを改善します。そのうえで、低下したインナーマッスルや股関節周囲の筋肉が正しく働くように身体を整え、骨盤が安定しやすい状態へ導いていきます。
これは現在の医学でも推奨されている「機能回復」を目的とした考え方です。
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